22年ワールドカップ(W杯)カタール大会後の12戦で45得点を挙げていた日本攻撃陣が、イラクの前に沈黙した。
序盤から前線へ縦パスやクロスを入れても、相手守備陣の圧力を上回ることができない苦しい展開が続いた。MF久保は「攻めているようで攻めきれず、逆に相手のカウンター。あまり崩せている感覚はなかった」と不発を悔やんだ。
後半ロスタイムにMF旗手の左CKからMF遠藤が頭で決めた1点がやっと。辛うじて決めたそのゴールがなければ、22年W杯カタール大会の1次コスタリカ戦以来、15試合ぶりの無得点に終わるところだった。
柔軟な判断を欠いたことが、単調な攻撃につながった。森保ジャパンはこれまで、サイドからのクロスで好機を多く作ってきた。しかし、長身選手のそろうイラクには効果的ではなかった。試合当初の戦術に久保は「サイドから崩していくのがテーマだったので、試合中に変更するのは難しい部分があった」とした一方、「人数をかけるとか、違う攻め方をした方が良かった。一見堅いように見えたが、中から攻めた方が良かった」とサイド重視を反省。左MFで先発の南野も「タケ(久保)がボールを持った時に助け合いながらプレーしたいと思ったが、そういうシーンをあまり出せなかった」と中央での連係不足を悔やんだ。相手を見て柔軟に狙いを変えていくことができなければ、アジアの頂点は見えてこない。

