【ドーハ27日=佐藤成】日本(FIFAランキング17位)のMF久保建英(22=Rソシエダード)が新盛り上げ隊長になる。練習前には、ドーハ日本人学校の子どもたちと交流。積極的に笑いを誘い、空気感を作った。約30分間公開された練習でも、ボール回しなどで明るい声を出し続け、周囲を鼓舞した。AFCアジアカップ(アジア杯)1次リーグ(L)は3試合出場でノーゴール。決勝トーナメント(T)では得点はもちろん、前盛り上げ隊長の長友佑都のようにムードを高め、チームを3大会ぶり5度目の優勝に導く。
久保の存在が自然と場を明るくする。日本人学校の子どもたちとの記念撮影では、自ら子どもの元へ歩み寄り、懐に入れて「Kポーズ」を指南。笑顔の輪が広がった。撮影後には、この日27歳の誕生日を迎えたDF板倉を祝福するためのトンネル作りに、子どもたちを入れることを提案。2列になるように自ら仕切った。「監督がやれって言ったので」と照れたが、16日のMF南野の誕生日にも、トンネル作りを森保監督に提案。「まあいつもこんな感じですね」と盛り上げ役の自覚が見て取れる。
W杯カタール大会後、盛り上げ隊長だった長友は不在。「僕よりいい意味でうるさかった長友選手が抜けたことで僕のうるささが目立っているだけなのかな」。自身が12歳だった13年に、当時インテル・ミラノの長友とトレーニングを行った際に2ショットを撮った。幼い頃に一流選手と触れ合う機会の重要性も理解する。「僕も今のあの子たちに夢を与えるような仕事に就いていると思うので、夢を与えていきたい」。
ピッチ内では、もっと盛り上げるつもりだ。「やっとコンディションが上がってきて、今日の練習がすごく良かったので、本当に余裕があります」と充実感を漂わせる。左足の大腿(だいたい)四頭筋負傷の影響で全体練習への合流が遅れ、ベトナム戦は約10分間の出場。先発したイラク戦は約60分、インドネシア戦は80分とプレー時間を伸ばしてきた。1次Lを「ゴールが足りなかった」と振り返り「決勝Tでしっかりゴール取っていきたいなと思います」。勝負のラウンドではピッチ内外で本領を発揮する。

