女子日本代表なでしこジャパン(FIFAランキング8位)が北朝鮮(同9位)に2-1で勝ち、パリ五輪(オリンピック)出場権を獲得した。

攻守で躍動したMF長野風花(24=リバプール)は、五輪出場を決めて安堵(あんど)の表情を浮かべた。

「もう本当にまずは次につなげられたというのが一番うれしいことです」

前日には「私たちがここで結果を逃してしまったら、もっともっと女子サッカーってたぶん下がっていってしまう一方だと思うので、本当にそこは私たちも責任を持って、将来の選手のためにも何がなんでも取りたいです」と試合への意気込みを語っていた。24歳ながら、中心選手として並々ならぬ決意を持って試合に臨んでいた。

運命の一戦では、フィジカルバトルにも臆さず、勇敢に戦った。相棒のMF長谷川唯(27=マンチェスター・シティ)とともに中盤で攻撃のかじ取り役を担いつつ、泥臭くセカンドボールを回収し続け、存在感を発揮した。

失点直後には、全員で円陣を組んで気持ちを整えた。「失点して空気は悪くなるけど、そこでもう1回みんなで集まってやることを整理するために集まっています」。終盤の猛攻にも冷静に対応した。

18年に優勝したU-20W杯から共闘する池田太監督(53)からは、大きな影響を受けている。自身も緊張しているはずの試合前夜には「ワクワクしている」と言われ、気持ちが高ぶった。「この緊張感と責任感とか高揚感というのをすごく感じてプレーした。太さんに盛り上げてもらっている」と感謝した。背番号10がパリの舞台で最高の輝きを放てば、世界一にグッと近づく。【佐藤成】