日本代表(FIFAランキング17位)に初招集されたMF松木玖生(23=サウサンプトン)が、デビュー戦で鮮やかな先制ゴールを決めた。森保ジャパンのW杯北中米大会後の再スタートとなったウルグアイ(同20位)戦に右ウィングバックで先発出場すると、前半11分に左足で強烈な一撃を決めた。来年1月7日開幕のアジア杯優勝を目標とするチームにあって、生きの良い新戦力がアピールに成功した。試合は終盤にFW塩貝健人(21=ウォルフスブルク)とFW上田綺世(28=リール)の得点で3-1で勝利した。

  ◇  ◇  ◇

ニューカマー、松木の左足がうなりを上げた。前半11分、対角の左ウィングバック中村からのロングパスを胸で受ける。そのまま右から中へ切れ込むと、ペナルティーエリア外から左足を振った。強烈な一撃は、相手GKのセーブを許さずゴール左隅へ勢い良く飛び込んだ。

「どこかで自分で仕掛けたいと思いカットインした時にシュートのイメージがあった。あそこはサウサンプトンで毎日練習しているところが試合に結びついて良かった」

デビュー戦でのゴールは代表史上40人目。ただし海外組となれば、18年3月23日の国際親善試合マリ戦での中島翔哉(ポルティモネンセ)以来2人目。まさに名刺代わりの一撃だった。

名門・青森山田高1年から主力となり、3年時には「史上最強」チームで全国3冠を達成した。同じ東北でのデビュー戦とあって、先発メンバー発表ではひときわ声援が大きかった。その期待に応えるべく、得点だけでなく後半19分にベンチに下がるまで積極的に攻守に走り、絶えず声を出して周囲を鼓舞した。

物おじしない性格だ。サウサンプトンで昨年前半、出場機会に恵まれずベンチ外が続いても腐らなかった。誰よりも練習した上で監督に「なぜ出られないのか?」と聞きに行った。そんなプロ意識の高さ、気持ちの強さが日本代表でもいかんなく発揮された。

同僚の久保も「悪い流れの中で決めてくれた。彼も持っている方の系統。イングランドでもまれてすごくいい選手になっている」とたたえた。この日にプレーした右ウィングバックは、サウサンプトンでも務めるポジションだ。「自分の主戦場。良いイメージがつかめていた。もっと怖さを見せていきたい」と意欲は高まる。

インパクトを残したが「今日勝ったことにホッとせず、残り3試合ありますけど、そこももっと向上心を持ってできるように戦っていきたい」。4年後のW杯を見据え、ここからレギュラー奪取の下克上に挑む構えだ。【佐藤隆志】

◆松木玖生(まつき・くりゅう)2003年(平15)4月30日生まれ、北海道室蘭市出身。青森山田高3年時に主将として全国高校総体、高円宮杯U-18プレミアリーグ東地区、全国高校選手権の3冠を達成。21年10月にはU-22日本代表に18歳で選出される。22年に東京へ加入し、開幕戦で先発デビューを飾った。24年7月にサウサンプトンへ完全移籍し、トルコのギョズテペへの期限付き移籍を経て、25年に復帰。左利き。180センチ、78キロ。

【日本代表】日本代表がウルグアイと対戦 松木玖生のミドル弾で先制/ライブ速報中