<ロンドン五輪アジア最終予選:日本2-1韓国>◇第2戦◇3日◇中国・済南オリンピック・スポーツセンター

 鮮やかな先制弾だった。前半10分。なでしこジャパンMF宮間の蹴った右CK。放物線の先に飛び込んだのはMF阪口夢穂(23=新潟)だった。韓国DF陣のマークが微妙にずれ、フリーの状態でジャンプ。余裕をもって頭で捉えたシュートはゴールに吸い込まれた。「素晴らしいボールが来たので、当てるだけでした。ドンピシャでした」。

 宮間が蹴った瞬間、心の中で叫んだ。ボールは見慣れた軌道で飛んできた。「キターッ!」。繰り返しセットプレー練習で体にたたき込んだ連係。「試合運びが絶対に楽になる」と何よりも先制点が欲しかった場面で実を結んだ。

 MF沢と組む不動のダブルボランチ。息の合った動きで決定的なピンチを招くことはなかったが「(チーム全体の)味方と味方の距離が遠く、バランスをとることが難しかった」と反省も口にした。