<ロンドン五輪アジア最終予選:日本1-1北朝鮮>◇8日◇中国・山東スポーツセンター

 なでしこジャパンがロンドン五輪出場権を獲得した。強敵北朝鮮を相手に後半38分にオウンゴールで先制したが、ロスタイムに追いつかれ、1-1で引き分けて勝ち点10とした。しかし中国がオーストラリアに敗れ、同5にとどまったため、日本の2位以内が確定した。

 FW永里優季(24=ポツダム)が先制点を呼び込んだ。後半38分、DF岩清水のクロスをスライディング気味に右足で合わせると、ボールはGK→DFと跳ね返り、オウンゴールを誘発した。「(北朝鮮の)怖さはそんなに感じなかった。負ける気はしなかった。後半に相手(の運動量)が落ちるのは分かっていた」。ドイツW杯決勝直後に仲間に結婚を電撃発表後、最初の“記念ゴール”は強いフィジカルと気持ちで生んだ。

 W杯後にニクソン社製の黒の腕時計をプレゼントし、友人のように仲が良い妹のFW亜紗乃が今大会から代表に再加入。居残り練習ではシュートしたボールを黙々と拾ってくれている。「やっぱり、そばにいてくれると心強い」。この日の試合後は、観客へのあいさつを済ませると真っ先にピッチに戻り、スパイクを脱いでジョギング。残る中国戦に向けて走りだした。