五輪金メダルで大食事会を。横浜FCのFWカズ(三浦知良=44)が、来年のロンドン五輪出場を決めたなでしこジャパンが、本大会で再び世界一になった暁には、全員参加の食事会を催す。東京都文京区のJFAハウスで9日、12月に日本で開催するクラブW杯のアンバサダー就任会見に出席。「バラとか食事会とかはそこ(五輪)で」と思案した。

 7月のドイツW杯でなでしこジャパンが優勝した際には、選手全員に1輪のバラを贈った。半永久的に保存できるよう特殊加工された「プリザーブドフラワー」で1輪3000円は下らない高級品。そのかっこよさに、選手は感激しきりだった。

 「五輪出場を決めた今回も…」と周囲は期待したが、カズには主将のMF沢穂希(33=INAC)の言葉が心に刻まれていた。「沢さんが言っていましたけど、女子の場合は五輪が一番重みがあると。W杯よりね。そこを目指してやっていると」。だからこそ予選突破ではなく、五輪で再び世界一になったときに、しかもバラと言わず、今度は食事会で祝いたい。

 「ロンドン、頑張ってほしいね!」。日本サッカー界のキングはさわやかに期待を寄せた。