横浜MF三門雄大(28)が古巣新潟から移籍後初ゴールを奪い、勝利に導いた。後半16分、中盤の深い位置から攻め上がり、MF中町の左クロスを右足で押し込んだ。「ゴールの奥に多くのサポーターの姿が見えたので、蹴る時は緊張した」。笑顔で横浜1号の喜びを分かち合った。

 「悔しい思いがあるからゴールにつながった」。流通経大時代に大学NO・1ボランチといわれ、13年まで5シーズン所属した新潟では攻撃的MFもサイドバックもこなした。横浜に移籍した昨季はわずか13試合の出場にとどまったが、新潟で培った万能性を今季就任したモンバエルツ新監督が評価。「ボールをさばくだけでなく、走ってどんどん前へ行ける中盤は貴重。模範のような選手だ」と期待され、今季は既に11試合中9試合で出番をつかむ。

 「自分のプレーを新潟のサポーターや選手に見せられて良かった。興奮しながらゲームができた」。昨年の新潟戦は出場できなかった。その悔しさをバネにした三門の活躍で、チームはホーム2連勝を飾り、ゴールデンウイークの連戦を終え6位に浮上した。