日章学園(宮崎)は一昨年度覇者の前に力を出し切れなかった。シュート数は相手の7本に対して4本、前半は1本も打てなかった。

 MF竹脇雄大(3年)が、前日の練習中に左足首を負傷し、出られなかったのが痛かった。早稲田一男監督(56)が「攻撃の起点をつくってくれる選手」と信頼を置く主軸の不在で、「本来の自分たちのサッカーができなかった。もっとボールを動かしたかったが、半分パワープレーのようになってしまった」(同監督)。

 終盤にはセットプレーからチャンスをつくるも、相手の堅い守備の前に得点は奪えなかった。同監督は「(大会に)アクシデントはつきものだが、そこを修正、修復しきれなかった」と悔やんでいた。