危うく練習場難民だった!? 5日に行われる前回王者の星稜(石川)との全国高校選手権の準々決勝に向け、明徳義塾(高知)は4日、都内のグラウンドで調整をした。

 3日の各務原(岐阜)戦に勝利し、初の8強進出。そこから練習場の確保に奔走した。だが、正月三が日だったこともあり、なかなか手配できない。結局、決まったのは3日午後9時前だった。間一髪で練習場難民は回避。グラウンドが手配できなかった場合、宿泊先近くの公園で調整も考えていた。

 結局この日は、新宿、足立学園、駒込学園の3校が練習試合を行う中、グラウンドの空き時間を貸りて、調整した。

 大事な試合を前に、準備不足を回避できた小松晃監督(53)は安堵(あんど)の表情。「ここまで勝ち上がる予定がなかった」と苦笑いして「いろんな人に感謝してプレーしないといけない」としみじみ話した。

 まさにうれしい誤算。ドタバタ劇を乗り越え、さらなる上位進出を狙う。