サッカーの全国高校選手権は今日5日に準々決勝が行われる。

 星稜(石川)が“敬遠ばり”の鉄壁守備で4大会連続の4強入りを狙う。明徳義塾(高知)戦に向けて、4日は都内で約2時間みっちり練習を行った。河崎監督は練習前、相手のサイド突破を警戒して「守備の連係をしっかり確かめるよ」と宣言。実戦形式中も時折プレーを止めて指示を出した。野球では92年夏の甲子園で偉大なる先輩の松井が明徳に5敬遠されたが、サッカーでは相手FWにボールを触らせず無失点で切り抜ける作戦だ。

 甲子園での両校の対決は歴史に残る。98年生まれのMF大橋は生まれる前の松井の5敬遠を「映像で見たことがある。相手が明徳ということなので、僕が点を取って絶対に勝ちたい」と先輩に代わってリベンジを誓った。河崎監督は「しっかり自分たちのサッカーをして勝つこと」と冷静さを貫く。

 12年度4強、13年度準優勝、前回大会優勝の常勝軍団。選手権では現在7連勝中だ。指揮官は前回優勝時は交通事故で負傷のため不在だった。優勝の喜びより「決勝で負けるのは本当に悔しかった」と13年度の思いが上回る。まず4強へ。星稜サッカーで勝利をつかみ取る。【小杉舞】