東京が今オフの国内移籍市場の目玉、川崎FのFW大久保嘉人(34)を獲得したことが3日、分かった。推定で2年契約。近日中に正式発表される。大久保は今季で川崎Fとの契約が満了のため、移籍金がかからず獲得でき、東京が1番手でオファーをしていた。

 13年から3年連続得点王に輝く国内屈指のストライカーが、新天地に日本の首都を選んだ。横浜なども参戦し、川崎Fの残留も含めた争奪戦となっていたが、来季悲願のJ1優勝を狙うチームに加わることになった。東京は今季の年間総合順位で9位。チーム得点数は39点で10位に甘んじた。34歳となった大久保は今季も15ゴールで得点ランク4位と活躍。その決定力で東京の得点力アップに貢献する。

 大久保はこの日、最終節のホームG大阪戦に先発出場。フル出場でシュート6本を放つも無得点、チームも2-0から3点を失う逆転負けを喫し「前を向く力がない」と厳しい表情を見せていた。

 ◆大久保嘉人(おおくぼ・よしと)1982年(昭57)6月9日、福岡県苅田(かんだ)町生まれ。長崎・国見高卒。C大阪-マジョルカ-C大阪-神戸-ウォルフスブルク-神戸-川崎F。J1最多の171得点(371試合出場)。日本代表で10年、14年W杯出場、国際Aマッチ60試合6得点。170センチ、73キロ。