J2湘南の曹貴裁監督(48)と、湘南OBのJ3福島・田坂和昭監督(45)が、試合前にトークショーを開いた。

 98年に湘南の前身、平塚を退団して以来の帰還となった田坂監督は、スタンドの湘南サポーターから“おかえりコール”を受け「ごぶさたしています」と笑みを浮かべた。その上で、福島のサポーターに向け「サポーターの皆さん、今季から監督をする田坂です」とあいさつした。

 田坂監督は02年にC大阪で引退後、翌03年に同クラブの下部組織で指導者を始め、04年にトップチームコーチに就任したが、その時のヘッドコーチが曹監督だった。田坂監督が「よくしてもらって、頭が上がりません」と言えば、曹監督も「選手として日本代表までいって、コーチや監督を経験している人。僕も胸を借りるつもりでやりたい」と、互いにリスペクトする思いを口にした。

 両クラブは、13年1月から事業提携を結んでいる。試合に向け、田坂監督は「提携しているチーム。(試合では)力を出せるように頑張りたい」と意気込んだ。曹監督は「今年は、目の前の勝ち点3が大事になる。プレシーズンから結果を求める」と真剣勝負を強調した。【村上幸将】