浦和レッズはホームでジュビロ磐田に対し今季ワーストの4失点を喫して敗戦した。

 DF槙野智章(30)はチームが抱える最大の課題として「うしろの安定感」という言葉を3度使った。

 先制点を許し、1度はMF阿部主将の2ゴールで逆転するもそこから3失点。「ちょっとしたスキがある。1歩、2歩遅くなっている。責任を重々感じている」と眉をひそめて話した。

 「失点自体が安い」。自らを戒めるように話した。味方のミス絡みで失う点が多く、「守らないといけない時間帯に失点している。勝っている時のゲーム運びを改善しないと。プレーより、しっかり話す時間が大事になる」と厳しい表情を崩さずに話した。

 リーグ最少失点の28失点だった昨季から、今年はDFラインを約5メートル上げるなどさらに攻撃的なシステム構築に取り組んだ。キャンプから「攻撃的な選手配置、リスクを冒した攻撃を徹底してきた」(槙野)。ただ、新たな挑戦の根底にあった強固な守備という根幹が不安定になった。「リスクをかけるタイミング、時間帯は考えないと勝てない。守備の人間として反省しなくては。前でボールを失っても後ろで守ることが去年はできていた」と自身を責めた。

 試合中に相手選手との接触があり、左目のまぶたが腫れた状態で、19日中に患部を縫う予定。槙野は「全然大丈夫」と気丈に話した。