横浜F・マリノスのMF斎藤学(27)が、リーグ戦、ルヴァン杯を含めて出場19戦目で、ようやく今季初ゴールを決めた。

 最近のリーグ戦では中盤右サイドでの出場が多かったが、この日は“本職”の中盤左サイドで先発。1-0で迎えた前半43分、カウンターからMFバブンスキー、前田直輝とつないだボールを中央で受けて抜け出した。1対1となった相手GKに1度はシュートを止められたが、こぼれ球を押し込んだ。

 勢いに乗り、3分後の前半ロスタイムには、再びカウンターから右サイドで受け、右足でゴール左隅にミドルシュートを決めた。「リーグ戦でやりたいから」と、ともにゴールパフォーマンスはなかった。それでも「(富樫)敬真がオレ以上に喜んでくれたのがうれしかった。結果が出たので、ここからまた点を取ることでチームを助けられれば」と、チームメートの祝福に、実感がこみ上げた。

 8日のリーグ戦サンフレッチェ広島戦でフル出場してから、中3日での出場だったが「(今季は)土曜日、水曜日とフルで出る機会がなかったから、試しておきたかった」と、優勝争いが佳境となる中断明けのリーグ戦を見据え、志願に近い形で出場した。

 リーグ戦前半を終えて、アシストこそ6つ記録し、ゴールには絡んでいるが、無得点に終わり「何かに取りつかれているみたい」とこぼしたこともあった。この日の試合後も「まだ(取り)ついてるでしょ。リーグ戦で点を取らないと」と話したが、終始明るい表情を見せていた。