試合終了間際に18歳11カ月が決めたJ1初得点が、せめてもの救いだった。北海道コンサドーレ札幌は5日、敵地で首位のセレッソ大阪と戦い、1-3で敗れた。強力な攻撃陣を相手に、前半だけで3失点。後半38分、MF菅大輝が利き足とは逆の右足でゴールネットを揺らしたが、反撃もここまで。開幕から11試合連続で敵地未勝利となった。

 前節で浦和を撃破した勢いは、試合開始から数十秒で消え去った。絶好調のC大阪FW杉本に5試合連続ゴールを電光石火で決められると、前半20分過ぎには立て続けに失点。前半だけで8本のシュートを打たれた四方田監督は「相手のパワープレーに対応できなかた」と振り返った。

 3点ビハインドの後半、新戦力MFチャナティップの絶妙スルーパスに合わせて一矢報いた菅も「半分はチャナティップのゴール。喜びはあまりなかった」と、チームの黒星に喜び激減。守備では「もっと冷静な気持ちを忘れずにできていたら」と反省した。

 G大阪を下した甲府に勝ち点で並ばれ、得失点差で残留圏内ぎりぎりの15位へ逆戻り。菅は「勝つ試合で得点に絡めれば。連続ゴールを決めたい」と、中3日で迎える次節横浜戦を見据えた。【中島宙恵】