東京ヴェルディのミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(60)は「後半は勝利に値する内容のプレーが出来たが、この難しい相手に引き分けという結果は悪くない」と、3位に後退したアビスパ福岡との上位対決での引き分けを前向きに捉えた。

 前半は福岡にボールを回されたが、後半は逆に福岡を押し込み、6対1のシュート数が物語るように、圧倒的に攻め立てた。ロティーナ監督は「分かりやすいところで言うと(FW安西)幸輝とアラン・ピニェイロのポジションを変えたが、今季を通じて出来ているプレーを続けたことで支配できた。フィジカル面だけでなくメンタル面も充実している」と胸を張った。

 その上で「難しく激しい試合。前半は拮抗(きっこう)し、我々も彼らもチャンスをつくった。後半は、より試合を支配し、相手のエリアでプレーする時間を長くすることが出来た。チャンスは作れたけれど、いい守備をするチームで得点できなかった」と福岡の守備をたたえた。【村上幸将】