清水エスパルスのエースFW鄭大世(33)が、オフ返上で公式戦出場を目指す。11日、チームは清水三保グラウンドで中京大と完全非公開で練習試合(45分×3)を行った。右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷から復帰した鄭は、途中出場で約30分間プレー。シュートも放ったという。小林伸二監督(57)によると、鄭は左サイドからパスを出し、アシストも記録。だが、本人は「(離脱中に)心肺機能が落ちているので、しんどかった。走れなかったらダメ」と苦笑いで振り返った。

 勝てば、J1残留決定の可能性がある次節ホーム札幌戦(18日)まで1週間。明日13日はチームのオフだが、鄭は「悠長なことは言っていられない。大事な1週間になる。オフでも(練習を)やらないと」と話した。右膝には痛みが残っているというが、4戦連続無得点のチームを救う決意で燃えている。【保坂恭子】