前節でJ2降格が決まったアルビレックス新潟が、4年ぶりとなる意地の3連勝を飾った。14位と残留争いの渦中にある清水エスパルスのホームに乗り込み、前半で2点リードを許す展開から大逆転。まず後半26分、FW山崎亮平(28)のアシストを受けたFWホニ(22)が、中央15メートル付近から右足グラウンダーで1点を返した。そして同40分に、MF加藤大(26)がFKで中央から今季1号の直接ゴールを決めて同点。とどめは同44分、MF酒井宣福(25)も今季1号を左足で決め、劇的に勝ち越した。

 まさに記録ずくめ。今季最多の3点を奪い、3連勝は最終節でクラブ記録の5連勝をマークした13年以来。さらに2点以上のビハインドからの逆転勝ちは13年8月29日のホーム磐田戦以来、クラブ史上2度目で、アウェーでは初めてだ。決勝点は、酒井宣が放った約25メートルの右クロス。「蹴る瞬間に矢野さんが見えた。矢野さんが触れなくても、ゴールに入るように」という絶妙なコースで、ゴールネットを揺らした。