柏が後半に挙げた1点を守りきり、今季最終戦を白星で飾った。

 前半は拮抗(きっこう)した展開が続き、両チームともなかなか決定機を作ることができない。32分に柏FWハモン・ロペスがペナルティーエリア内から放ったシュートは広島GK林がセーブ。反対に37分には、左サイドからのクロスに広島FWアンデルソン・ロペスが頭で合わせるが、シュートはゴール左上に外れた。

 スコアレスで折り返した後半は序盤からホームの柏が攻勢を強める。2分には味方のパスに抜け出した柏FWクリスティアーノがGKと1対1となるが、右足で放ったシュートは林に阻まれる。続く6分には左サイドからのクロスに柏MF武富孝介が飛び込むも惜しくも届かず、これも得点には至らなかった。

 ACL出場権獲得の望みをつなぐ4位を死守するために負けられない柏は攻撃の手を緩めない。迎えた13分、クリスティアーノがCKをニアサイドに蹴り、GK林がはじいたところを、ゴール前でフリーになっていたMF大谷秀和が押し込んで先制に成功する。

 柏はその後も何度も決定機をつくったが追加点は奪えず、試合は1-0で終了。勝った柏は4位、敗れた広島はひとつ順位を下げて15位でシーズンを終えた。