FC東京DF森重真人(30)はベガルタ仙台に敗れ、開幕から1分け1敗と勝ちがない状況ながら「全体的に悪くなかったと思うので、あとはゴール前の精度を上げていくべきかなと思いますけど」と冷静に語った。

 この日はFWディエゴ・オリベイラを軸に、サイドを広く使って仙台の背後を突く、効果的な攻撃で前半は主導権を握った。シュート数でも11対6と圧倒したが、決めきれずに後半12分に一瞬のスキから失点。「前半は相手の裏を取って、もう1回やり直す、狙い通りの形は出来たと思う。準備していたことが出せているというのは、良い状態だと思う」とやっていることは間違っていないと語った。

 その一方で「それだけじゃなく、そこから2工夫くらいないと、相手も攻撃に慣れてくる。後半は自分たちが出来ていた分、相手も修整する。裏を狙っているんなら足元を狙うとか、もうちょっと短いパスも多くて良かったのかなと思います」とも言及。2試合で1得点しか挙げていない攻撃に、工夫が必要であることも強調した。

 後半12分に、左から右へと振られる中、FW石原直樹のボレー弾を浴び、沈んだ。そのシーンの守備については「どういう形だったかというのは、見てみないと思い出せないんで分からないんですけど(守備は)そんなに悪くなかったと思いますけど。あの1シーンだけでしたし」と語った。【村上幸将】