20年東京オリンピック(五輪)期待の星が躍動を誓う。北海道コンサドーレ札幌は今日31日、アウェー鹿島アントラーズ戦(カシマ)に臨む。

 U-21日本代表でパラグアイに遠征していたMF三好康児(21)が30日、FW菅大輝(19)とともにチームに合流し、前日練習に参加した。チームはリーグ戦での鹿島とのアウェー戦で、これまで6戦全敗と苦戦を強いられている。敵地初勝利へ、託された仕事を果たす。

 約2週間ぶりにチームに戻った三好は、リラックスした表情で仲間と汗を流し、前日練習を終えた。この日はボール回しとアジリティー(敏しょう性)トレーニングの軽めの調整だった。「チームの勝利のために全力でやりたい」と、再開するリーグ戦に備えた。

 28日パラグアイからの帰国後、札幌には戻らず菅と先に敵地入り。コーチと3人でトレーニングを積んだ。移動の機内では日本時間に合わせて睡眠を取り、時差ボケ対策も万全。ミハイロ・ペトロビッチ監督(60)も日々状態を確認し、菅とともに「疲れも抜けてきて状態は上がってきている。明日のゲームは彼らはいいプレーを見せてくれると期待している」。指揮官から自信を持ってスタートから送り出される見込みだ。本人も「(先発する)準備をしてここまで来ている」とやる気に満ちている。

 実戦を重ね、ゲーム勘は保たれている。パラグアイでは南米勢との国際親善試合が中1日で3試合が組まれた。三好は全戦に出場。3戦目のU-21パラグアイ代表戦では、1ゴールを決めた。「最後に決めきる力が必要」と満足はしていない様子だが「チームではゴールの部分にこだわってやっていければ。イメージはいいので」。好感触を残してリーグ戦に挑める。

 “先輩”との息の合ったコンビネーションで打倒鹿島を成し遂げる。1トップでの先発起用が予想されるFW都倉とは、川崎Fユースの先輩後輩の間柄。「ヘディング、懐の強さがあるので、自分たちはサポートを。常に得点を狙ってると思うので、自分たちがいいボールをあげられれば決めてくれる力がある」と信頼する。MFチャナティップとともにシャドーとして仕事を全うし、アウェー鹿島戦6戦全敗の悪夢を払拭(ふっしょく)する。【保坂果那】