サンフレッチェ広島が、前半17分のDF佐々木翔(28)の今季初ゴールを守りきり、柏レイソルに完封勝ちし首位をキープした。

 前半17分、広島が先制した。FW工藤壮人からパスを受けたDF和田拓也がゴール前に上げた右クロスを、FWパトリックがDFと競り合い、ファーサイドに流れた。そのこぼれ球を、走り込んだ佐々木が左足でトラップし、左足を振り抜いて決めた。柏も前半27分、FWクリスティアーノが左サイドから強烈なシュートを放つも、前線で攻撃陣のアグレッシブさ、走力ともに少なく、前半は広島が主導権を握った。

 柏は後半20分、MF細貝萌に代わり、ベテランのMF大谷秀和(33)を投入。すると、中盤でボールが回り始め、主導権を奪い返した。さらに同23分、FW瀬川祐輔に代わって入ったFW山崎亮平が同29分、左サイドから仕掛け、ペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。同30分、クリスティアーノが右足でPKを蹴ったが、GK林卓人(35)が見事な反応を見せ、弾かれた。

 その後は、柏がほぼ一方的に押し込んだが、後半ロスタイムのクリスティアーノのヘッドがバーを直撃するなど運にも見放された。

 今季のリーグ戦でわずか1失点の堅守を誇る広島が、体を張った守りでしのぎきり2連勝、4戦連続完封(3勝1分け)で首位を堅持した。