前節第15節では、勝ち点31で首位の大分トリニータと3差で追う2位のレノファ山口FCは20日、大分銀行ドームで直接対決し、2-2で引き分けた。今節は、その両チームをはじめ、上位戦線を争うチームにとって、ポイントとなりそうな予感だ。

 大分は26日にアウェーでヴァンフォーレ甲府と対戦するが、17年は2連敗し、1分け3敗とここ4試合勝てていない。その上、甲府は4月30日に、当時16位と低迷した状況の打破を計り、吉田達磨前監督(43)との契約を解除し、上野展裕(52)新監督就任を発表と、大なたを振るった。上野監督就任後、初戦となった3日の山口戦こそ引き分けたが、その後は3連勝で、昇格プレーオフ圏内の6位松本山雅と勝ち点差3の8位まで順位を上げてきておりデータ、現状の勢いから見ても難敵だ。

 2位の山口は27日、ホームで、勝ち点10で最下位のカマタマーレ讃岐と対戦する。讃岐は16年以降、対戦した4試合で全勝と完全に“お得意さま”状態の上、4月22日の徳島ヴォルティス戦に勝って以降、1分けした後に4連敗と1カ月以上も勝っていない。また4連敗ではいずれも複数失点を喫し、計10失点と守備が崩壊しているだけに、山口の攻撃サッカーが大量得点をする可能性もある。

 勝ち点26で3位のFC町田ゼルビアが、27日にホームで勝ち点1差の5位ファジアーノ岡山と直接対決する試合は、勝った方が2位に順位を上げる可能性があり、注目だ。町田は岡山に12年以降5分け1敗、ホームでも3試合全てに引き分けと勝てていない。もっとも、直近の両チームは5連続引き分けという状況だけに、町田と勝ち点26で並ぶ4位のアビスパ福岡が、ここ4戦負けなしの16位水戸ホーリーホックと27日にアウェーで対戦する試合に勝てば、またも上位陣が動く可能性がある。ただ福岡も水戸に1勝3分け、しかも3連続引き分けと勝ち切れていない。

 そうなると、勝ち点24の6位松本が前日26日にアウェーで、2連勝&5戦負けなしと分がいい徳島ヴォルティスと戦う1戦の結果が、27日の各試合に影響を与える可能性も否定できない。