J3アスルクラロ沼津が、ノーゴールの判定に泣いた。セレッソ大阪23に1-1。後半34分、DF徳武正之(26)が、左クロスを頭で合わせたシュートは、相手GKの手をすり抜け、ゴールラインを割ったかに見えた。しかし、DFが必死に左足でクリア。沼津の選手たちは主審にゴールを主張したが、認められなかった。

 ワールドカップ(W杯)ロシア大会で使われているGLT(ゴール・ライン・テクノロジー)ならば、確実な判定が下せたが、Jリーグではまだ導入されていない。結果、選手、サポーターは釈然としていない様子だったが、吉田謙監督(48)は言い訳をしなかった。「ネットを揺らすまでに至らなかったのは、我々の力不足です」。

 それでもゲームを通して、粘り強さは見せた。前半18分に先制を許したが、後半15分に途中出場したFW畑潤基(23)が同25分、ゴール中央でこぼれ球に反応し、右足で同点弾を決めた。自身7試合ぶりの得点で、「相手も寄せてきましたが、思い切って打ちました」と胸を張った。

 次節は7日、3試合ぶりの勝利を目指してホームでYS横浜と対する。【古地真隆】