3位につける流通経大柏が7位の浦和レッズユースに2-0で勝ち、28日に初戦を迎える第97回全国高校サッカー選手権大会千葉県予選前、最後のリーグ戦を白星で飾った。

試合は序盤からホームの流通経大柏が主導権をつかみ、前半15分に右CKからのこぼれ球をMF羽坂豪(2年)が押し込んで先制。続く28分にもインターセプトから細かくパスをつないで、最後はMF中井颯人(3年)が決めて突き放した。

後半には浦和レッズユースの背番号10を背負うMF池高暢希(3年)らを中心に攻める相手の反撃にあったが、来春の鹿島アントラーズへの入団が内定しているDF関川郁万(3年)らを中心に最後まで守りきった。

流通経大柏は9月9日の第12節青森山田戦で0-4の敗北を喫するなど、ここ数試合は守備の安定しない展開が続いていた。そんな中での無失点勝利にDF関川は「後半は相手にボールを持たせる時間帯が多くなってきつくなったけど、今日はうまくいった試合。サイドハーフも前に出て行けていた」と手応えを口にした。MF熊沢和希(3年)も「もう1点、2点ほしかったけど、前半にプラン通り点がとれて無失点でいく意識でうまく逃げ切れた」と振り返った。

ここからリーグ戦は約2カ月の中断期間に入り、流通経大柏は28日に初戦を迎える選手権予選へと気持ちを切り替えていく。チームは昨年優勝を果たした夏の全国高校総体出場を逃しており、今年最後の全国大会切符をかけた同予選へむけての気持ちは強い。順調に勝ち進めば、準決勝で全国高校総体の県予選で敗れた習志野と激突する。昨年も主力として出場していた関川は「(習志野を)倒さないとね。負けてらんないですよ」と最後の選手権出場へ気合を込めた。