SC相模原がFWガブリエルのPKでの1点を守り抜き、鹿児島ユナイテッドFCに勝利した。今シーズンをもって現役を引退する元日本代表GK川口能活(43)は、現役ラストマッチを完封勝利で飾った。

川口は9月2日の鳥取戦以来3カ月ぶりにスタメン出場。前半20分に鹿児島MF中原秀人のペナルティーエリア内至近距離からのシュートに素早く反応し左手1本で弾くなど、見せ場を作った。

後半9分にもピンチを救った。鹿児島FW萱沼優聖と1対1の局面で、目の前から放たれたシュートを右手でセーブ。こぼれ球を詰められたが、今度は体を投げ出して全身で守り抜いた。

後半25分にはFWガブリエルがPKで先制。その後は幾度も鹿児島に決定機を作られたが、ゴールポストも味方に付けるなど“持っている”男ぶりを発揮。現役生活を笑顔で締めくくった。

インタビューで川口は「僕のプレーがチームに迷惑をかけていて、なんとか守備のところで貢献しようと全力で頑張りました。ジョンとはPK練習を常にしていました。最後の最後に決めてくれて本当にうれしかったです。練習、試合と常に熱い声援、エネルギーを注いでくれたサポーターの皆さん、本当にありがとうございました」と話した。