恒例の茨城ダービーは、鹿島アントラーズがMF中村充孝(28)のゴールで水戸ホーリーホックを下し、ホームで勝利を飾った。

台所事情の厳しい鹿島が、MF中村充孝(28)の技ありゴールで茨城ダービーを制した。9日にカシマスタジアムで行った水戸とのプレシーズンマッチでは、2日前の紅白戦を1本で切り上げたFW安部に代わり、中村が左サイドハーフで先発出場。前半24分に味方シュートのこぼれ球を拾うと、ワントラップで相手DFをかわして左足で突き刺した。昨年7月以来のゴールも、冷静な表情で「個人的にはこれを続けないといけない」と引き締めた。

昨季終盤から離脱しているMF三竿、FW鈴木らに加えて、安部やDF犬飼、MF白崎、FW伊藤も万全でなく試合を回避。DF昌子、西らの移籍もあり戦力が疑問視される中、J1開幕を前に手堅く勝ちきる“らしさ”を見せて、今季公式戦初戦となる19日のACLプレーオフ(対戦相手未定)に弾みをつけた。