Jリーグのキックオフカンファレンスが14日、都内で行われた。J1ジュビロ磐田から名波浩監督(46)とFW大久保嘉人(36)、J1清水エスパルスからはヤン・ヨンソン監督(58)とFW北川航也(22)が出席。両チームにとって攻撃の要となるストライカー2人が、23日の開幕戦でのゴールに意欲を見せた。

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清水の若きストライカーも燃えている。FW北川は今季「前半戦10得点」の目標を公言する。そのスタートとなる開幕・サンフレッチェ広島戦に向け「早い段階で取れば、目標達成の確率も上がる。出る以上は狙っていく」と宣言。自身初となる「開幕弾」へ照準を定めた。

J1で初めて開幕スタメンを飾った昨季、チームは粘り強い守備を軸に鹿島アントラーズに0-0で引き分けた。この堅守速攻をベースに、リーグ2位タイの56得点。北川自身も初の2桁得点となる13ゴールを記録し、日本代表にも初選出された。「開幕戦が全てではないけど、(1年の)ベースとなる試合。今年も良い戦いをしたい」。1年を占う重要な一戦でゴールを決めれば、何よりの弾みにもなる。

現在ヨンソン監督は、より攻撃的となる3バックの布陣をテスト中。開幕戦で起用されれば、北川は1トップでの先発が濃厚だ。「選手同士の距離感が大事。ゴールに近い位置でプレーする回数を増やし、迫力を出していかなければ」とイメージも膨らんでいる。

先月のアジア杯では、5試合無得点。「アジア杯での悔しさを持って迎えるJリーグ。結果を出さなければ次はないと思っている。危機感を持って臨みたい」と言った。その思いは結果で示す。【前田和哉】