J2アルビレックス新潟は15日、アウェー横浜FC戦(ニッパツ三ツ沢球技場)に向けて、敵地に乗り込んだ。それに先立ち行った聖籠町のクラブハウスでの前日練習は冒頭公開も、セットプレーの戦術練習は非公開で行った。今季初のスタメン変更が濃厚で、2トップの一角にはMF登録の新加入シルビーニョ(28)が初先発で入る可能性がでてきた。FWレオナルド(21)とのブラジル人2トップで勝ち点3をもぎ取りにいく。

シルビーニョは、ご機嫌だった。「アシスト、ゴール。いろいろな形でチームに貢献したい。チームが結果を出すのが一番大事」。屋外は灰色の雲に覆われていたが、クラブハウス内で話した晴れやかな顔は「先発濃厚」を証明していた。9日の前節柏戦の後半30分にJリーグ・デビュー。横浜FC戦で初先発すれば、意思の疎通がスムーズなFWレオナルドとのブラジル人2トップになる。

片渕浩一郎監督(43)は13日の練習で2人の2トップを試した。「レオ(ナルド)とシルビーニョが、いい距離感の時は、いいプレーができる」と評価。しかし守備にはちょっぴり苦言を呈している。「守備にサボりが出ると攻撃に移った時にいい距離感がでない」。シルビーニョはすでに指揮官から守備意識を植え付けられている。「FWのディフェンスは大事。パスコースを消す仕事もしっかりやりたい」と横浜FC戦を見据える。

シルビーニョはJAPANサッカーカレッジと行った10日の練習試合で3得点、1アシストを記録した。格下相手とはいえ、高感度のゴール感覚を披露。2月8日に第2子の女子が誕生したばかりなだけに張り切る要素はたっぷりだ。「練習試合でゆりかごダンスをやろうと思ったけれど“ちょっと待った”とやらなかった」。だからこそ初先発初ゴールを横浜FC戦で狙う。「チームに貢献できるプレーを選んでやる」と話したが、もちろん選択肢の1つは自らのゴールだ。【涌井幹雄】