J1から降格したチーム同士の対決は、ホーム柏レイソルが圧勝した。

昨季J1で17位が、同18位だったV・ファーレン長崎から前半だけで3点を奪って粉砕した。

柏があっさり先制した。前半9分、左サイドからMF瀬川が無回転の右足ミドルを放つと、長崎GK徳重は前に落とすのが精いっぱい。こぼれ球を拾ったDF古賀が相手を1人かわし、右足でゴール左上に突き刺した。20歳のリーグ戦初ゴールで先手を取った。

さら17分、柏に2点目が入る。センターサークル付近からMF大谷が長いパスを出すと、長崎のセンターバック2人とGKがお見合い。かっさらったFWオルンガが左足で無人のゴールに蹴り入れ、難なく追加点を奪った。勢いはとどまることなく40分には3点目。再びオルンガだ。右CKにしっかり頭を合わせてゴール左へ流し込んだ。

対する長崎は後半7分に2枚替え。MF沢田→FW長谷川、MF吉岡→MF大竹で勝負に出た。重心が前に掛かり、FW玉田、ガンバ大阪から新加入のFW呉屋、ミドルシュートを狙い続けたMF磯村を中心にボールを持つ時間は増えたものの、後半40分に右CKから生まれた絶好機も日本代表GK中村に防がれた。結局この日は最後まで得点を奪えなかった。

一方の柏もオルンガ、FWクリスティアーノの外国人にMF瀬川、途中出場のFW江坂を中心に攻め倒したが、後半はゴールを割れず。それでも最後は2発のオルンガに代えて17歳のFW細谷を入れるなど余裕の展開。前半のスコアをそのまま残し、柏が長崎に3-0で完勝した。