J1リーグ16位のベガルタ仙台は明日15日、12位の松本山雅FCとアウェーで対戦する。13日、仙台市紫山サッカー場で非公開の調整を行い、最終準備に入った。今季アウェーでは開幕から7連敗中で、今節に敗れると同一シーズンではJ1昇格初年度だった02年に喫した8連敗に並び、クラブワーストタイ記録となる。

今なお続く負のスパイラルに「ちょっとマテ!」とばかりに立ちはだかるのは、前節の名古屋戦(1日)でリーグ10戦ぶりに先発出場し勝利に貢献したDFシマオ・マテ(30)だ。敵地連敗も、松本の大型190センチFWペレイラも止めてみせる。

制空権は渡さない! 大型FW封じはマテにマカ(任)せろ。ペレイラはここまで2ゴールと得点こそ多くないが、競り合いにめっぽう強く、松本の攻撃の起点になっている。松本戦へ向けマテは「マズはいい守備をすること。(コンビを組むDFと)コミュニケーションをマメに取ることが重要。ロングボールをインターセプト、セカンドボールを拾うことを心がけたい」と基本を徹底する。

マテは守備でマレ(稀)な才能を発揮する。ボールを持つ相手がトップスピードに入るマエ(前)に対応し、しっかり捕マエて封じ込める。さらに体をぶつけてボールを奪い、得意のヘディングで空中戦も支配する。シーズン当初はボランチとしてプレーしていたが「チームがやるべきことに合わせられた」とDF起用に抵抗はない。かつてはパナシナイコス(ギリシャ)やレバンテ(スペイン)など欧州でプレーし、屈強な男たちにマケ(負け)ることなく渡り合ってきた。守備の要として、アウェー初勝利はマシッテン(無失点)で飾ってみせる。【山田愛斗】