2大会ぶり3度目の優勝を狙う浦和レッズが、上海上港(中国)のホームに乗り込んだ第1戦で引き分けた。2点を先行しながら追いつかれた。

開始早々に先制した。前半3分。MF長沢が、左サイドから右足で直接FKをゴール前に上げると、相手GKイエン・ジュンリンがいきなりキャッチミス。こぼれ球をDF槙野が左足で蹴り込んだ。

フワッと上がったボールに対し、GKイエンは競り合ったDF槙野の存在が気になったのか、両手で触りながら前に落とした。浦和がラッキーな形でアウェーゴールを奪うことに成功した。槙野にとっては、1次リーグ初戦の3月6日ブリラム(タイ)戦(3-0)で挙げた先制点以来となるACLゴールとなった。

30分には大きな2点目を挙げた。MF長沢が自陣からロングパス。DF2人を振り切ったFW興梠が右足を合わせ、価値あるアウェーゴール2点目を流し込んだ。自身が持つACLの日本人最多得点記録を24に伸ばした。前半は2点リードで折り返した。

しかし、後半2本のPKで追いつかれた。まずは4分、MFオスカルの突破をDFマウリシオが倒して止めてしまい、UAEのモハメド主審が笛を吹いた。これをFWフッキが左足でゴール左上へ蹴り込み、1点を返した。さらに26分だ。相手シュートがマウリシオの右手に当たり、ハンドの判定。再びフッキがキッカーを務め、左足で今度はゴール右上に。1失点目と合わせ、GK西川はPK2本とも飛んだ方向は当たったが、力強くコースも抜群の弾道に触ることができなかった。

その後は両チーム得点なく引き分け。浦和は前半の2点を守ることができなかったが、2つのアウェーゴールを持ち帰る結果となった。ホームでの第2戦は9月17日に埼玉スタジアムで行われる。この日のイエローカードにより、浦和はマウリシオ、上海上港はフッキが累積警告で出場できなくなった。