【広州(中国)24日=木下淳】浦和がACL準決勝突破から一夜明け、日本へ帰国した。

前夜の広州恒大戦は後半5分、FW興梠慎三(33)が決勝ヘッドを決めて1-0で勝利。2戦合計3-0で決勝進出を決めた。最後の相手は、前回優勝した17年のファイナルと同じアルヒラル(サウジアラビア)。選手たちは、日本勢8度目で初めて決勝トーナメントで広州恒大を退けた余韻に浸ることなく来月の最終章へ切り替えた。

DF槙野はアルヒラルの2枚看板を警戒した。今大会の得点ランク1位(10点)の元フランス代表FWゴミスと元イタリア代表FWジョビンコの名を挙げ「質が高い」。準々決勝でフッキ、準決勝でタリスカやエウケソンを封じたが「より試される相手」と燃えた。

興梠も「2年前より強くなっていると思う」と想定しつつ「ここまで来たら優勝したい」。現在8ゴールでゴミスとの得点王争いもあるが「そこは考えてない」と笑顔。「それより優勝したい」と重ねて言った。

決勝は11月9日に敵地リヤド、24日に埼玉で行われる。第1戦は、前夜に鬼セーブを連発したGK西川が出場停止。代役濃厚なGK福島はじめ、総力戦で史上初3度目の優勝を目指す。