J1昇格を決めた横浜FCに内定したMF瀬古樹(4年)が27日、明大の駿河台キャンパスで行われたJリーグ加入内定選手合同会見に出席し、開幕先発を目標に掲げた。

瀬古はゲームを変える展開力と広い視野が持ち味。三菱養和ユースから明大に入り、守備力と運動量に磨きをかけた。明大でレギュラーに定着したのは今季から。だが、横浜FCの増田功作スカウト(現ヘッドコーチ)が、3月の段階で瀬古に目を付け、J2のモンテディオ山形からもオファーを受けた中で、横浜FCに加入を決めた。オファーを受けた際、順位は山形が1位で横浜FCは11位だった。

瀬古は「横浜FCは、僕が試合に出ていなかった段階で声をかけてくださった。スカウトの増田さんが練習にも足を運んでくださって、僕のプレーに対していいところ、悪いところを言ってくださった」と明かし「J1からのオファーがなかった中で、横浜FCでJ1でスタートできるのは感謝しています」と話した。

既に練習に参加し、FWカズ(三浦知良、52)とも紅白戦でともにプレーした。ボランチの瀬古がボールを持っていてFWのカズにパスを出せなかった局面では、カズが「今の自分のポジショニングじゃ出てこない?」と聞くなど、若手にも積極的にコミュニケーションを図っていたという。

瀬古は「カズさんは練習中、一切、手を抜かないですし、そこを見て自分がサボる環境にはない」と気を引き締め「経験のある選手からたくさん吸収して、大きくなって、開幕で先発を狙いたい」と大きな目標を掲げた。