湘南ベルマーレがJ1残留を目前で逃した。既に降格が決まった松本との一戦。

勝てば残留の状況で、後半40分に途中出場のFW野田の得点で先制したが、後半45分に、右からのクロスボールから痛恨の失点。天国から地獄の展開に、試合終了の笛と同時に湘南イレブンは一斉にピッチに倒れ込み顔を覆った。14日にJ2徳島と山形の勝者とJ1参入プレーオフを戦うことになり、浮嶋監督は「最も気を付けないといけない形でやられて残念」と言葉をしぼり出した。

今季は8月に曹貴裁前監督がパワハラ疑惑で活動を自粛。以降、4敗2分けと失速した。10月19日の横浜戦から浮嶋監督が就任。3連敗で降格圏に突入したが、徐々に攻守でアグレッシブな「湘南スタイル」がよみがえり、直近2試合は広島、東京と上位チームから勝ち点を奪った。最終戦はショックな結末になったが、指揮官は「自分たちが最後に結果を残したが故に、プレーオフがうちにきた」と自動降格を免れたことを前向きにとらえ「ここからしっかり気持ちをつくり直してやりたい」と前を向いた。MF斉藤は「先制して守りきれなかったのが今季」と悔しさを口にしながらも「ただ、次がある。次に向けて全力でやるだけ」と気持ちを切り替えた。