小兵軍団の昌平が、技術と走力で西の強豪・興国を圧倒し、初の3回戦進出を決めた。

後半6分、2年生で主将マークを巻く背番号「10」のMF須藤直樹が混戦から左足を振り抜き先制。直後の11分には、日本代表MF鎌田大地の弟のMF鎌田大夢(3年)が、高い位置でボールを奪いドリブルで仕掛け右足シュートを決めた。相手のシュートも2本に抑え快勝した。

須藤は身長168センチ。先発4人が160センチ台と高さはないが、連日、ハーフコートの4分の3ほどの狭いスペースで紅白戦を行い「止める・蹴る・外す」動きを鍛えてきた。須藤は大宮ジュニアユース出身だが「プロを目指す上で個の力とトーナメントを勝ちきるメンタルを鍛えたい」と昌平進学を決めた。「自分がチームを勝たせないといけない気持ちはだれよりもある」と主将でエースの自覚を口にする。高い技術を駆使したスタイルでの快勝に「小さい選手に夢と希望を与えられるようにしたい。令和で自分たちのサッカーが主となればいい」と高みを見据えた。