横浜F・マリノス・ユースがMF中村翼(17)の2得点の活躍などで3-2で日本高校選抜に快勝した。

まずは前半32分。右サイドからグラウンダーのクロスを受けた中村がDF1人をかわしてシュートを放つと、1度はGKに止められたが、そのこぼれ球を再び蹴りこみ、ネットを揺らした。

リードを許した日本高校選抜は後半開始から横浜FC加入のMF古宿理久(18=青森山田)、松本山雅加入のMF山田真実斗(18=立正大淞南)、町田ゼルビア加入のFW晴山岬(18=帝京長岡)らJリーガー含む4選手を一気に投入した。

それでも横浜ユースは動じず、後半7分には再び中村が左サイドからのグラウンダーのクロスにダイレクトで右足を合わせ、GKの股を抜く技ありシュートで追加点を挙げた。

同26分に1点を失ったが、同35分にスルーパスに抜け出したFW星野創輝(17)が3点目。同ロスタイムに晴山に決められるなど日本高校選抜に1点差に詰め寄られたが、横浜サポーターの大声援も後押しに逃げ切った。

これで横浜は同試合後にトップチームが戦う富士ゼロックススーパー杯制覇と、クラブマスコットのマリノスケが初の1位をかけて臨むマスコット総選挙の結果発表を含めた“1日3冠”達成へ向け、幸先よく1冠目をつかみとった。

試合は40分ハーフで行われ、横浜ユースは1、2年生のみの編成でU-18日本代表FW津久井匠海(17)らが先発。日本高校選抜は1月の全国高校サッカー選手権を制した静岡学園のMF井堀二昭(18)や浅倉廉(18)、藤田悠介(18)ら3選手のほか、同準優勝の青森山田からGK佐藤史騎(18)、MF後藤健太(18)らがスタメンに名を連ねた。