ガンバ大阪は22日、大阪・吹田市で最終調整を終え、23日のJ1開幕横浜F・マリノス戦のために敵地に移動した。

あと1試合で楢崎正剛(名古屋=GK、18年限りで現役引退)の持つJ1最多出場記録の631試合に並ぶ、元日本代表MF遠藤保仁(40)は、いつも通りの表情で出陣に備えた。

「(16日の)ルヴァン杯で(今季公式戦は)スタートしたが、J1はまた違う。チーム全体でいい入りをして開幕を迎えたい。記録のためにサッカーをしているわけではないが、(横浜F時代の先輩の)正剛さんの記録に並ぶことができれば非常に光栄」

プロ23年目になる。過去22年は開幕戦にすべて出場し、昨年まで20年連続で開幕先発を務めてきた(※先発を外れたのは京都時代の99年だけ)。これは自身の持つJリーグ記録を更新するもので、今季も先発なら21年連続となる。

だが16日ルヴァン杯柏レイソル戦が後半途中出場だったように、現状では記録がストップする可能性は十分ある。それでも40歳の鉄人は「その記録には興味はない。先発で出たいのは何年たっても変わらないが、それは監督が決めること」と、偽りのない気持ちを口にした。

「昨年のJ1王者と2年連続で開幕で対戦できる。(11年ぶりのアウェー開幕には)ただ、始まるぞという感じで、非常に楽しみ」。今季のJ1では5番目に高齢となる遠藤が、98年にプロデビューした日産ス(当時横浜国際)で歴史的な試合を迎える。

 

なお、今季のJリーグ最年長登録選手(開幕日時点)は次の通り。

▼J1では横浜FCのFW三浦知良(52歳11カ月26日)が最年長で、横浜FCのMF中村俊輔(41歳7カ月28日)、鹿島アントラーズGK曽ケ端準(40歳6カ月19日)、横浜FCのGK南雄太(40歳4カ月22日)、5番目に遠藤保仁(40歳0カ月24日)が続く。

▼J2では水戸ホーリーホックのGK本間幸司(42歳9カ月25日)。

▼J3ではアスルクラロ沼津のFW中山雅史(52歳4カ月29日)。