プロ6年目の清水エスパルスMF宮本航汰(23)が、たくましさを増して戻ってきた。13日は静岡市内での練習に参加。約1時間30分のメニューをこなした。

J3FC岐阜への期限付き移籍から今季復帰した。J2V・ファーレン長崎時代も含めて4年間の武者修行で、公式戦95試合に出場。経験を積んで5年ぶりに清水のユニホームに袖を通した。「濃い時間を過ごせた。切り替えの速さも身に付き、目指すべきプレースタイルもはっきりした」と充実の期間を振り返った。

クラブの下部組織出身。本職は中盤だが、今季はサイドバックにも挑戦している。「中盤への思い入れは強いが、出られないと意味がないし、生き残れない。プレーの幅も広がる」と前向きにとらえている。

Jリーグは新型コロナウイルス感染拡大を受け、当初予定した18日の公式戦再開を断念。来月3日の再開を目指す方針へ変更した。宮本は「(再延期は)残念だが仕方ない。チームの底上げにつなげたい」と切り替えている。今季の公式戦出場はまだなし。「とにかく試合に出たい。課題と収穫を洗い出して、定着につなげたい」。飛躍のシーズンにするつもりだ。【古地真隆】