東京五輪代表候補の大分DF岩田智輝(23)は肉体、精神とも修練に工夫をして取り組んでいる。30日、オンライン取材に応じ、Jリーグ再開が白紙の状況には「人と、ボールを蹴ってサッカーは成り立つので寂しい」と率直な心情を吐露。練習環境に制約もあるが、課題と感じるクロス対応や対人強化、状況判断力の向上も見据えて励む。

肉体面では、日本代表DF長友らも利用している体幹・バランスを鍛える「KOBAトレ」を、週5日導入。腹筋などの強化に役立てている。公園でのリフティング、8キロ走なども体力維持のため欠かさない。

肉体トレーニングの合間には、精神改革にも着手。ボクシングの元5階級王者メイウェザーの「休みの時、人に差をつけるチャンス」という考えに共感し「休みの時に誰かが練習していると思うと、追い込まないといけないと思う」。読書でのリフレッシュも心掛け、稲盛和夫氏の「心。」や、禅の作法を書いた本から「怒らない方法」も学ぶ。

将来の海外移籍も視野に、英語の勉強も始めた。「ふがいないプレーはできない。サポーターが見て楽しいサッカーをしたい」と前しか見ず、リーグ再開を心待ちにする。【菊川光一】