J1ベガルタ仙台は25日、仙台市内で非公開練習を行った。トレーニング後にMF関口訓充(34)とMF佐々木匠(22)がオンライン取材に対応。リーグ再開に向けての意気込みや全国高校総体(インターハイ)、甲子園など相次ぐ学生スポーツ大会中止を受け、学生たちに力強いエールを送った。

関口はクラブ初のタイトル獲得へ強い決意を示した。Jリーグは29日にも再開日程が決まる見通しだが、無観客試合が想定され「タイトルを取って少しでも賞金という部分でチームの助けになれれば。そこはぶれずにやっていきたい」。例年にない過密日程も予想され「1人1人がいいコンディションを保ち、毎試合迎えなければいけない。チーム全体の総力戦になる。一体感、絆はこのクラブにとって大事な部分だと思うので、いつも以上に高めていきたい」と強調した。

プロへの扉を開いた舞台は全国高校総体だった。帝京(東京)2年時の02年に優勝、3年時の03年は準優勝を経験。「高3のときは(全国高校サッカー)選手権に出てなくて、その前のインターハイで(プロから)オファーをもらった。今の自分があるのはインターハイがあったからだと思う。これがなくなったからといって、子どもたちは下を向かずに頑張ってもらいたい」と力を込めた。

佐々木は「大会がなくなり、どこに気持ちをぶつけたらいいのか分からない選手もいると思うが、現状を言い訳にして努力を辞めてしまったら成長できない。こういう現状だからこそ成長できると思うので、努力を続けてほしい」と語った。【山田愛斗】