神戸の日本代表MF山口蛍(29)が、育ててもらった古巣C大阪への感謝を態度で示した。引き分けに終わった試合後、1人でゴール裏のC大阪サポーター席へ行き、深々と頭を下げた。

中学世代のジュニアユースからC大阪ひと筋でプロの道へ。16年に欧州移籍(ハノーバー)をしながら水が合わずにわずか半年で復帰した際には「生涯セレッソ」を宣言したが、昨年に神戸に移った経緯があった。

MFイニエスタとともに攻守で奮闘。今季初の2連勝は逃したが、山口は「お互いの良さを消し合った固い試合になった。僕たちはアウェーなので、負けずに勝ち点1を持ち帰れるのは前向きに捉えている」と話した。