清水エスパルスがゴールラッシュで長いトンネルから抜け出した。ホーム大分トリニータ戦に4-2で快勝。開幕7戦目で今季初勝利を挙げた。前半41分、後半12分、同25分とCKから3連続得点。後半39分にもFKからDFヴァウド(28)が得点し、ダメを押した。後半20分から雷雨のため、約1時間中断。終了直前には大分に2得点を返されたが、これまで届かなかった白星を手放さなかった。

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清水は今季初勝利を目指し、立ち上がりから優位に試合を進めた。

テンポ良くパスをつないで前進。ゴールへ迫った。前半31分、古巣対決となったFW後藤優介が、エリア内で縦パスを受けて素早くターン。右足で狙うもGKに防がれた。同41分、左サイドバックで先発したファン・ソッコが、左CKを頭でたたき込んで先制。韓国人助っ人の2シーズンぶりとなるゴールでリードを奪った。25日の練習でセットプレーを確認。成果が実を結んだ。

課題の守備も安定。中盤でボールを回収し、攻撃へつなげた。大半の時間を敵陣でプレー。ほぼ完璧な形で前半を終えた。

後半も勢いは止まらない。同12分、右CKをMFヘナト・アウグストが折り返し、FWカルリーニョスが押し込んで追加点。今季初の複数得点を奪った。勝ち点3へ近づいたが同20分、雷雨が激しくなり、試合が中断した。

64分間の中断を挟んで試合が再開。アクシデントに見舞われたが、攻勢は変わらなかった。同25、39分にもセットプレーで追加点。終盤に2点を返されたが、4得点で快勝した。次節は来月1日、アウェーで浦和レッズと対する。勢いそのままに連勝を狙う。【古地真隆】