J1のサガン鳥栖は11日、金明輝監督(39)が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応が出たと発表し、同日夕、竹原稔社長がオンラインで記者会見した。

竹原社長によると「濃厚接触者が3名(スタッフ)発生している」とし、選手ら89人のPCR検査を実施しており、12日昼ごろ、結果が判明するとした。

クラブは当初、金監督は8日の昼に体調不良となったものの、この時点で発熱や味覚障害、臭覚障害などはなく同日夜の鹿島戦(アウェー)の指揮をとったと発表。竹原社長は、この体調不良についてあらためて言及し「微妙な違和感を感じる程度」だったとし、この時点で、発熱、せき、倦怠(けんたい)感などはなかったという。

これについて「最近、選手も練習後に夜になって、熱中症、脱水症状などを起こすケースが散見される」とも補足した。

金監督は、9日の夜に38度の発熱。10日に熱は下がったものの、倦怠感があったため、佐賀県内の病院でPCR検査を実施、同日午後3時に陽性反応が出たという。現在は平熱に戻っているが、県内の病院に入院中だという。

選手に濃厚接触者はなく、3人の濃厚接触者はスタッフ。クラブハウスの消毒を行った。

鳥栖は12日のルヴァン杯で広島と対戦(アウェー)予定だが、これについては「濃厚接触者は確認されているので、開催はできると思っている」と言及。自宅待機している選手は、検査結果が判明した後、当日に移動する方針だとした。