名古屋グランパスのフィッカデンティ監督(52)が13日、愛知・豊田市内での練習後、オンラインで取材に応じた。今季ここまで5勝2分け1敗で、他より消化が1試合少ない状況ながら4位につけている。15日の次節、敵地でのFC東京戦は今後を占う意味でも重要な一戦になる。

イタリア人指揮官は、6位につける対戦相手に「1人で打開できる選手がおり、縦へのスピードがある。危ないカウンターを食らうようなリスクをしないこと。長谷川監督も素晴らしいし、最大級の警戒をしないといけない。結果を得られるように準備したい」とコメントした。

フィッカデンティ監督にとって、東京は14年に初来日した際、初めて指揮を執ったクラブになる。14年は9位、15年は4位だった。「在籍当時にプレーしていた選手が何人もいる。高いレベルのサッカーができ、優勝を目指して彼らとやっていた。日本で最初に指揮したチームで、その思いは残り続ける」とリスペクトの思いを口にした。

その古巣とは、9月2日のルヴァン杯準々決勝でも対戦することがこの日、決まった。「手ごわいが、決まった以上は準備するしかない。15日にしっかり戦い、次に対戦する際にまたしっかり評価したい」。屈指の好カードが約3週間のうちに、2度も実現することになった。【横田和幸】