北海道コンサドーレ札幌ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)が監督人生をクラブにささげる覚悟を示した。15日、札幌市内で16日アウェー鳥栖戦に向けた前日練習を行った。

9試合未勝利(2分け7敗)となった13日の浦和戦後、会見で自身の進退を話題に出すほど責任を痛感していたが、クラブは即座に解任の可能性を否定。「クラブが引き続き私とともにチームを作っていきたいという思いを発信してくれたことは非常にうれしく幸せな気持ち」と感謝し、「この札幌で監督のキャリアを終える。そういう思いで仕事をしている」と、思いを口にした。

06年から広島、12年から浦和で指揮をとり、Jリーグ3チーム目の札幌は就任3年目。チームやホームタウンへの愛着を強める。「ここ札幌、北海道が私にとってこれまでで一番幸せを感じる場所、チームだ」と言い切るほどだ。だからこそ、クラブやサポーターの期待に応えるためにも、結果を出したい。

内容で上回るも結果につながらない試合が続いている。指揮官は続投に腹をくくる。「次こそは結果を出すために全力で戦う」。暫定順位で1つ上にいる鳥栖を下し、勝ち点3を持ち帰って来る。【保坂果那】