J2ジュビロ磐田は1-1でアルビレックス新潟と引き分け、3戦勝ちなし(2分け1敗)となった。

前半はMF遠藤保仁(40)が右足ミドルで2度ゴールに迫るも、わずかに枠を外した。後半序盤はFW中野誠也(25)が立て続けに決定機を迎えたが、決めきれず。同13分に自陣右サイドを崩され、失点した。それでも、同45分にFWルリーニャ(30)が同点弾。辛くもドローに持ち込んだ。

執念だった。1点を追う後半40分、相手GKがはじいたボールをルリーニャがヘディングで押し込み、同点。土壇場で試合を振りだしに戻した。

前節愛媛戦は1-1のドロー。FW小川航基(23)ら3選手が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定を受けた中で試合を開催した。濃厚接触疑いの8選手を含めると、計11人が欠場。大幅なメンバー変更を余儀なくされた試合後、鈴木政一監督(65)は「誰が出ても同じサッカーをしなければいけない」と総力戦で臨むことを強調した。この日もベストメンバーではなかったものの、MF山田大記(31)やMF松本昌也(25)が先発復帰した。

陽性判定を受けて隔離されていた小川航も検査で陰性判定となったため、この日退院したという。コロナウイルスの陽性者が出たことで揺れたチームも徐々に落ちつきを取り戻しつつあるが、試合はホームで勝ちきれなかった。

次戦は中3日でアウェー岡山戦で、今季も残り9試合。J1自動昇格は極めて厳しい状況だが、消滅したわけではない。今はチームを活気づける勝利がほしい。【神谷亮磨】