16人の新型コロナウイルスの集団感染で活動を休止していた柏レイソルは、3週間ぶりの公式戦となったサガン鳥栖戦で惜敗した。通常練習の再開から試合までの準備期間はわずか3日。司令塔MF江坂は本来の動きから程遠く、パスのずれも目立ち前半はシュート0。終盤にエンジンがかかり、後半42分に得点ランキング首位を独走するFWオルンガの今季24得点目で一矢報いたが、体力面や試合勘の面で、休止の影響は否めなかった。

試合後、自身も感染したネルシーニョ監督は「言い訳はしたくないが」と前置きした上で「7日前まで、隔離病棟での生活を強いられていた選手、スタッフが数多くいた中で、リーグの今日の試合開催の決定に、個人としては大変遺憾に思っている」と、短い準備期間で戦わざるを得なかった状況にやりきれない思いを口にした。サポーターからは、逆境の中、最後まで戦い抜いたイレブンに温かい拍手が送られた。

▽鳥栖金監督(8月にチームで新型コロナウイルスに集団感染し、自身も感染。柏の状況をおもんぱかり) こういった中でゲームを行えた柏をリスペクトする。