モンテディオ山形がファジアーノ岡山に2-0で快勝。3年ぶりにホーム最終戦を白星で飾り、リーグ6位に浮上した。寒い中を駆けつけた4561人のサポーターに歓喜を与えた。

前半2分、1度はFW前川が放ったシュートのこぼれ球を、MF中村駿(26)が右足で決め、幸先よく先制した。中村は「こぼれ球を狙って動きだしていた。ラッキーでした」と振り返る。さらに同19分にはFWアラウージョがチーム最多13得点となるゴールを決め、序盤から主導権を握った。守備も機能し岡山のシュート数は前半0本、後半は3本と完ぺきに封じ込め、今季7度目の完封勝利をつかんだ。

今季は開幕10節までを8戦連続未勝利を含む1勝4敗5分けでスタート。リーグ中盤には主力の故障離脱もあったが何とか立て直し、10、11月は14戦で7勝4敗3分けと上昇した。来季も指揮を執る石丸清隆監督(47)は、試合後のセレモニーで「目標であるJ1昇格を達成できず大変申し訳ございません。しかしチームは選手、スタッフと一丸となって戦い、攻撃的なチームへと変化を遂げつつあると感じています」と成長を感じている。主将のDF山田拓巳(31)は「僕たちはJ1に定着しないといけないチーム。来年こそは、この場で良い報告を届け、みなさんと一緒に喜び合えるように覚悟を持って戦う」と宣言。残り2戦、来季J1昇格への、きっかけをつかみたい。【相沢孔志】